森林資源を無駄なく使うCHP

フォレストエナジーは2017年にオーストリアSyncraft Engineering GmbHと提携しました。当社は日本における唯一のSynCraft®のパートナー(Official Partner)です。

SynCraft®のCHPは独自の浮遊固定層ガス化技術により、バーク(皮)や枝が入った切削ウッドチップを主燃料にすることができます。1本の木を丸ごと燃料として使うことができるので、日本の木質燃料事情との相性が良く、発電効率が29%と高いことから、燃料費を低く抑えて運営できることが最大の特徴です。日本では、当社子会社の新宮フォレストエナジーがSynCraftのガス化設備を使った木質バイオマス発電事業を運営しています。

Syncraft®の仕組み

浮遊固定層技術(Floating Fixed-bed)は、Syncraft®が独自に開発した画期的な技術です。従来の固定層ガス化炉では、重力とガスの流れの両方が上から下へと向かうので、粒子(熱分解後の燃料、木炭)が密集しがちですが、Syncraft®の浮遊固定層ガス化炉では、重力とガスの流れは互いに反発しあいます。この仕組みにより、投入したウッドチップのサイズや成分に関係なく、木炭層に適度な隙間を作ります。また、不純物やスラグは浮遊固定層ガス化炉の炉底に集まり、簡単に除去することができるため、メンテナンスも楽にできます。

Syncraft®のレイアウト

バークや枝を含む木を丸ごと燃料として使えるSyncraft®のCHPは日本の環境に適しています。丸太を乾燥させることなく破砕した「生チップ」を燃料として受け入れることを想定して2つの乾燥器付ピットを設置すること、運転負担を軽減するために週1回の燃料投入で運転できるウォーキングフロア式フィーダーを付けることを基本パッケージにしています。最大で4セット連結することで、500kW、1,000kW、1,500kW、2,000kWの発電出力に対応できます。

稼働しているプラント

Stöcken(オーストリア)

Stöcken(オーストリア)

製品:SYNCRAFT®Werk CW 1800-500
出力:電気500kW、熱:地域熱供給
商業運転:2019年

Innsbruck(オーストリア)

Innsbruck(オーストリア)

製品:SYNCRAFT®Werk CW 1000-300
出力:電気261kW、熱601kW
商業運転:2017年

Stadl(オーストリア)

Stadl(オーストリア)

製品:SYNCRAFT®Werk CW 700-200
出力:電気360kW
商業運転:2016年

Laas(イタリア)

Laas(イタリア)

製品:SYNCRAFT®Werk CW 1800-500
出力:電気800kW、熱1,230kW
商業運転:2018年

Dornbirn(オーストリア)

Dornbirn(オーストリア)

製品:SYNCRAFT®Werk CW 700-200
出力:電気260kW
商業運転:2015年