フォレストエナジーで働くということ

フォレストエナジーでは、木を燃料とする自然エネルギーの普及を通じて、「サステイナブルな森林経営」「地域経済の活性化」「脱炭素化社会」の実現にコミットしたメンバーが働いています。地域住民にとって、森林経営者にとって、自治体にとってもプラスになるよう、時間をかけてコミュニケーションを取り、事業の各要素を調整します。

地域にとってプラスになるサステイナブルな事業を作るためには、効率の良い発電事業が出発点です。当社事業の場合、木の持つポテンシャルを最大限エネルギー利用することを意味します。そこで、海外の先進的な木質バイオマスのガス化技術を有する企業3社と提携することで、電力だけではなく熱供給もする熱電併給(コージェネレーション)型の発電所を開発しています。コージェネレーションによって、総合エネルギー効率は90%近くまで高めることができます。

自然エネルギーとしての木質バイオマス発電の特徴は、24時間通年稼働することです。分散電源として地域のリジリエンスを高めるためには、最適な自然エネルギーになります。より多くの地域で分散減源になれるよう、フォレストエナジーでは小型化を優先課題として取り組んでいます。

木質バイオマスのエネルギーとしての可能性

木をガス化することで、水素(H2)や一酸化炭素(CO)等からなる生成ガスを作れます。この生成ガスを燃料に発電機となるガスエンジンを動かすことで発電します。エンジンから排熱を回収することで熱供給ができます。この熱は、暖房になるほか、吸着式/吸収式冷凍機と組み合わせることで、冷熱として冷房・チラー利用もできます。

生成ガスにはその他の用途も可能です。水素を抽出することでCO2フリー水素が作れます。その副産物としてグリーンCO2ができます。生成ガスの構成を調整することで合成天然ガス(SNG)を作り、LNG自動車の燃料/都市ガスにできます(メタネーション)。FT合成などの石油化学技術を使うと、バイオジェット燃料やバイオディーゼルといった液体燃料も作れます(Biomass to Liquid)。木質バイオマスの持つエネルギー・ポテンシャルは大きく、当社では未来を見据えて、発電以外のアプリケーションのR&Dを進めています。

木質バイオマスの持つポテンシャルを解き放つエンジニアを求めています。

地域事業としての可能性

森林率が約70%の日本では、地域経済≒林業と言える中山間地域が多数あります。林業を活性化することは地域経済の活性化に直結するため、地方創生の主力事業になる波及効果を持っています。

当社の木質バイオマス発電所は再生可能エネルギーの固定価格買取制度(Feed in Tariff、FIT)に基づいて発電することで、20年間、電気を固定価格で買取られています。地域の木材を燃料に24時間通年稼働するので、地域を木材を長期安定的に購入することが可能です。これまでの林業経営は、市場価格で取引される用材が中心でしたが、低品質な木材や枝葉を発電用に販売することで、安定的な売上を作ることができます。更に、ウッドチップへの加工や乾燥するなど、付加価値を高めることもできます。

また、電気の副産物である熱とバイオチャー(木炭)も地域経済の活性化に使えます。熱は温泉の加温として使えるので、灯油・重油ボイラーを置き換えることができます。石油代として地域外(最終的には海外)に流出していた資金を、地域の木材購入に振り替えることで、地域内で循環する資金が増えます。また、熱は、施設園芸や水産物の養殖施設の熱源にすることで、新たな事業機会にもつながります。バイオチャーからは土壌改良剤、脱臭剤、豆炭などの地域商品が作れます。

木質バイオマスを使った地域経済の変革に一緒にチャレンジしませんか?

代表取締役社長 沼 真吾

組織運営

当社は多様な領域で経験豊富なメンバーがそれぞれ「技」を持ち寄って2015年に設立した会社です。熟練したエンジニアの経験知、豊富は投資経験、高度なファイナンス能力、突破力のある事業開発、複雑な問題解決力、抜群なバランス。また多くの場合、発電所を作る地域の企業や個人とも連携して、バイオマス発電所の開発、投資、運営を手掛けています。プロジェクト(発電所)ごとのチーム単位での活動が基本です。教育もチーム活動の中で相互の学んでいくことになります。良いチームを作るため、採用においては全社員との面談が基本になります。


採用

2名でスタートした当社は、約10名の組織で現在の事業基盤を作り上げ、業務の拡大によって現在は20名以上にまで拡大しました。良い人がいれば随時採用します。期限や募集人数は設定していません。小規模な組織なため、カルチャーフィットは最重視しています。

プラントの開発にかかわるメンバーは日本語が中心ですが、エンジニアは海外パートナーとの連携が多く、英語が中心になります。当社の幹部はバイリンガルなので、日本語か英語か両方を使えることができれば、国籍は問いません。

また、仕事人として定年という概念を持っていません。最低労働時間といった概念も持っていません。熟練したスキルは高く評価しており、スキルを持っている人について、業務の工夫やITの活用で、勤務日数、勤務時間、勤務場所については柔軟に対応します。定年退職したエンジニア或いは子育て中の主婦、大歓迎です。


働く価値観

成果を出しやすい環境作り、という文脈の中で働き方を考えています。小回りが利く規模なので、気付いたことからコツコツ手を加えています。尚、成果≠結果です。手掛けた仕事の成否はもちろん重要ですが、「結果」プラスそこに至るまでのプロセスを合わせて「成果」と考えます。会社の基盤作り時期においては「結果」のウェイトは必然的に高かったですが、これからの拡大フェーズにおいては、適切なプロセスを設計することを意識して、個々人の働き方を支援します。気持ち良く一緒に働ける人、献身的な姿勢が大前提です。

ここに至るまでに醸成させれた、当社の働き方についてのコア・バリューは4つあります。

  1. 学び続ける
    当社の社員で前職同様の仕事をしている人はいません。バイオマス発電は新しい事業分野ですし、その中でもガス化といった新しい技術に取り組んでいることに加え、皆さん、個人の守備範囲・責任範囲が広がっていることから新しいことにチャレンジしています。大きい組織と比べて機会との出会いと場数は多いので、学びの量とスピードは各段にアップします。
  2. セルフ・スターター
    少ない人数で大きなインパクトを出すためには、個々人がどれだけ想像力をもって対応するかがプロジェクトの成果を大きく左右します。指示がないと動けない人、仕組みの中でしか動けない人には不向きな組織です。
  3. ノー・リミット
    チャレンジしてみたい人には年齢・経験問わず、業務範囲を広げる機会を用意します。フラットな組織なので、責任もどんどん任せていきます。
  4. ワークライフバランス
    個々人の働き方やライフスタイルを可能な限り尊重して、会社の仕組みは変えていきます。一緒に良い仕組みを作っていきましょう。