2015年4月1日
フォレストエナジーが出資している宮崎県児湯郡川南町のバイオマス発電所、宮崎森林発電所が4月1日より営業運転を開始しました。また営業運転に先立ち、3月28日には竣工式と落成式を実施、地元関係者、建設工事関係者の方々を中心に約 200 名が参加し、宮崎森林発電所の竣工を祝いました。
宮崎森林発電所は発電出力 5.75MW の木質バイオマス発電所で、2014 年 5 月に着工し、年間発電電力量は、約 4,550 万 kWh になる見込みで、これは一般家庭の年間消費電力量約10,000 世帯分に相当します。
本発電所の燃料は、未利用間伐材、林地残材を中心に年間約 72,000 トンの木材を使用する予定で、集めた木材は貯木場で一定期間乾燥後、自社でチップ化します。これまで、山林で主伐、間伐が行われても、それを運搬する物流機能(人員、機器、物流網)がないことが森林組合・林業者の間で大きな問題となっていました。本発電所では、宮崎県内の木質バイオマス発電所で唯一、自社で木材を山林まで引き取りに行く事業モデルを採用しており、県、町、森林組合、林業者から高い期待が寄せられています。また、当発電所への木材供給支援を設立主旨とする、県内の有力森林組合によって構成された「宮崎県北部地域川南バイオマス発電林業振興協議会」も発足されています。間伐等による林地残材が燃料に使用されることは、森林の適切な保全や燃料収集人員の雇用を生み、地域活性化にもつながります。
本発電所の出資構造は、再生可能エネルギーを活用した理想の地域作りに貢献する企業としてフォレストエナジーがメインスポンサーとなり2.4 億円を出資しており、有限会社山下商事ほか地元企業等が 1.5 億円を出資しています。また、環境省が主導する地域低炭素化出資事業を行う補助事業者である一般社団法人グリーンファイナンス推進機構は 3 億円を出資(優先株)しています。この他、JA三井リース株式会社から 14.1 億円の融資、宮崎県から無利子融通(補助金)10.5 億円、川南町から補助金 3.5 億円の交付を受けています。
建設は、住友重機械工業株式会社や地元建設会社が中心に行い、稼働後は宮崎森林発電所が中心となって発電設備の運転・維持管理・保守を行います。また、発電電力は特定規模電気事業者(PPS)へ売電されます。