2018年6月、フォレストエナジーはフィンランドVolter Oyの輸入販売代理店になり、同年11月、ボルター秋田(旧ボルタージャパン)と業務提携しました。2023年、日本国内でのVOLTER導入台数が50台を超えたことを機に、販売及びメンテナンス事業さらに充実させるべくVOLTERに関連する事業をフォレストエナジーに統合しました。
コンパクトで自動化された超小型CHP
Volter 40及びVolter50は固定床ダウンドラフト方式のガス化設備です。乾燥した切削ウッドチップを燃料にして、ガス化による生成ガスでガスエンジンを稼働して発電並びに熱供給します。Volter は単独でも複数組み合わせてでも利用できる、フレキシブルでコンパクトな熱電併給システムです。無駄を排除した洗練したVolterのシステムは、適切な環境下で年間7,800時間稼働します。全てのVolter はフィンランドのVolter本社の工場で組み立て、テストをしたのち販売します。
FAQ
よくあるご質問
含水率15%以下に乾燥した、切削チップが必要です。樹種はスギ・ヒノキ・マツ・カバ・ナラなど用材樹種に幅広く対応しており、これらの樹種の間伐材も適します。但し、竹や剪定枝、建築廃材の破砕チップは使用できません。
運転に必要な資格は特にありません。許認可は不要ですが、以下の申請や届出が必要です。<電気事業法>工事届出、保安規定や主任技術者選任の届出 <消防法>工事届出 <建築基準法>建築確認申請
特別なものではありませんが、以下が必要です:動作用電力、消火設備用水道、機器および燃料チップが搬入可能な接道・経路
世界で130台、このうち日本国内に30台です(2022年1月時点)。電力は自家利用かFIT売電、熱利用は給湯、空調(冷暖房)、工場や農業の熱源、チップ乾燥など様々です。
Volterでは、温度管理による自動制御を行うことで、タールによるトラブルを未然に防いでいます。ガス化炉下部の温度は通常900~1000度で運転しますが、この温度帯のタールは燃焼しやすく問題を起こしません。ガス化炉の温度が900度を下回ると自動でバルブを遮蔽し、温度の足りないガスを熱交換器以降エンジンまで一切送ることなく、これらの経路にタールが付着することを防いでいます。
騒音はユニットより1mの箇所で75db、建屋外で65db。また運転開始の立ち上げ中には、焚火のようなにおいも発生します。配置場所は建物内であっても、居室利用する空間とは隔離し、こうした点を配慮する必要があります。
8,400cc、6気筒。ディーゼルエンジンを流用しています。
群馬県渋川市・フォレストエナジー渋川バイオマス研究所にて見学が可能です。(視察料金 1,000円…地域への寄付金と地域産品のお土産が含まれます。)
※コロナ情勢により対応状況の変動が考えられるため、ご希望の際はお問合せください。
自動運転・自動制御
VolterのCHPには自動化システムが組み込まれており、稼働状況を継続的に測定し、状況に応じて自動的に設定・運転を制御します。
CHPの稼働状況は、CHPに付いているタッチスクリーンから簡単に確認できます。また、PCやモバイル機器からも遠隔操作することができます。